SUSファイバー焼結フィルター 詳細
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Att Mol Inc., Japan
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SUSフィルター:粉体焼結 VS. ファイバー焼結
一般的にフィルターは気体・液体を扱う幅広い分野において重要な役割を担っており、特に液体クロマトグラフィーでは分析装置の寿命や安定性だけでなく、分析結果を左右する必要不可欠なものです。
例えば、HPLC装置で機能するフィルターの目的は、溶媒に含まれる微粒子、ポンプから排出する微粒子、サンプルに含まれる微粒子、カラムから流出する微粒子を除去することにあります。
また、カラム栓のフィルターはカラムに充填された充填剤の流出を防ぐ役割を果たしています。
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従来のフィルターの限界
現在使用されるフィルターの殆どがステンレス粉体を焼結させて作られる粉体焼結フィルターです。HPLCのミクロ化に伴い、この粉体焼結フィルターは、体積の微小化、微小化した部品での高性能化という要求に答えられなくなってきています。
下の写真は溶媒フィルターとして使用されている10µmの粉体焼結フィルターの顕微鏡写真です。
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粉体粒子の大きさは数十µmから百数十µmとかなり大きな分布を持ち、ポアサイズ分布にかなりばらつきがあることがわかります。
また、空隙率が小さいため、フィルターのポアサイズを小さくするとフィルターに大きな流動抵抗が生じることが予測されます。
このフィルターの強度は粒子同士がその接点で結合することにより保たれており、厚みが薄いと簡単に破損してしまいます。
従って通常1〜2 mm以上の厚みが必要となります。
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| 10µmの粉体焼結フィルターの顕微鏡写真 |
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粉体焼結フィルターの難点:
(1)厚みを薄くできないため、ミクロ化に対応するフィルター体積の微小化が困難で、HPLCでの高度な分析対応の要求に対して不適切。
(2)空隙率が小さいため、サイズを小さくすると目詰まりが早い。
(3)粉体により作られるために体積の微小化ができず、ポアサイズは通常1〜2µm程度が限界。
新素材:ステンレスファイバーを用いたペーパー状フィルターエレメント
粉体焼結フィルターの欠点を克服するため、極細のステンレスファイバーを焼結させてシート状にしたフィルターエレメントが開発されました(右顕微鏡写真参照)。
フィルター表面処理により、0.2µm以下の微小ポアサイズでの高効率ろ過性能が得られます。
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| 顕微鏡写真 |
ファイバー焼結フィルターの利点:
(1)極めて細いファイバー(1µm)で微小ポアサイズのフィルター
(2)ファイバー径が均一なためばらつきの少ないカットサイズが可能
(3)ファイバー同士の結合は多点接合となりフィルター強度が強くなる
(4)ファイバー製で柔軟性があり、折り曲げの加工が可能 |
| ファイバー径 |
1, 2, 4, 8, 12µm |
| フィルター厚 |
50〜400µm |
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GPCでの比較:フィルターの効果
カラムと検出器の中間フィルターの効果:光散乱検出器及びRI検出器使用時
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A:フィルターなし
B:金メッキTS Absoluteフィルター、カットサイズ0.1µm
C:市販のメンブレンフィルター、ポアサイズ0.2µm
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フィルターを使用することでB及びCでもノイズは減少しますが、従来のメンブレンフィルターを使用するとピークが遅れ、広がっています。
TS Absolute SUSファイバー焼結フィルターはAとピーク形状がほぼ同一で、内容積が小さいため、フィルター体積によるピーク形状への影響が殆どないことを示しています。
GPCではピークの位置・広がりが非常に重要なため、従来のメンブレンフィルターは検出器ベースラインのノイズの原因となる粒子の精密なろ過用としてのフィルター効果がTS
Absolute フィルターと比べ適しておりません。
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フィルター表面処理技術
フィルター表面のポアが均一でファイバーが多点結合しているため、金・銀メッキ加工及びPTFEコーティング等を施すことが可能となり、ポアサイズの縮小、高効率のろ過性能が実現しました。
用途例:
<金メッキ・銀メッキ>
● 極小カットサイズのろ過に適用(金メッキ:0.1µmの粒子カットが可能)
<PTFEコーティング>
● 水の高効率ろ過、イナート用のろ過に適用
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