参照電極の選択
1.ISAAC (In Situ Ag/AgCl):
高感度で高安定性です。気泡を取り込みにくく、使いやすい設計です。再コンディショニング用参照電極液は標準付属品です。但し、移動相に2 mM/LのCl−が必要です。
使用時の注意事項:
(1)銀作用電極との組合せ(製品番号110.4230)は添加したCl−により作用電極上にAgCl被膜が生成され、電極が不活性になります。作用電位が非常に低い場合にはこの被膜は生成されない(又は生成に時間がかかる)ため使用できます。
(2)1.1 Vを超える作用電位設定時、寿命が短くなります。
(3)NH3を含むバッファは銀と反応してAgClを分解するため使用できません。
(4)0.1 Mレベルの塩基は参照電極がpH依存性のAg/AgCl/Ag2Oの混合電極に変化するため使用できません。
注:サンプルが比較的高濃度の塩化物(>50 mM)と注入される時は、移動相に加えるCl−を2 mMから8〜10
mMにして作用電位を30mVに上げることをお薦めします。
2.Hy-REF(水素参照電極):
pH 2未満又はpH 11を超える場合、調整剤濃度が80%を超える場合等、Ag/AgCl参照電極が使えない用途に最適です(例:pH12でのcarbohydrates検出、メタノール98%で脂溶性ビタミン検出)。一般に保守不要です。有機溶媒を使用する場合は電導性を確保するために過塩素酸塩のようなイオンが必要です。移動相のpHに左右されるため10nM又はそれ以上の分析ではバッファしか使用できません。分析開始時のみ安定に多少時間がかかります。
3.塩橋Ag/AgCl:
従来型の参照電極です。移動相へのCl−添加が望ましくない場合、又は出来ない用途に最適です。高信頼性を特長としています。バッファ注入時エアが混入する場合があります。洗浄等の通常の保守が必要です。